2023年3月15日、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)は、TSUTAYAが提供する定額制動画配信サービス「TSUTAYA TV」を、2022年6月14日をもって終了することを発表しました。
TSUTAYA TVは、2010年にサービスを開始した、日本を代表する定額制動画配信サービスです。映画やドラマ、アニメ、音楽、ライブ映像など、幅広いジャンルの作品を配信していました。
今回の終了の理由について、CCCは、動画配信サービスの普及により、TSUTAYA TVの利用者数が減少したことを挙げています。また、TSUTAYA TVの運営にかかるコストと、そのコストに見合う収益が得られなくなったことも理由の一つとしています。
【動画配信サービスの普及による影響】
近年、動画配信サービスは、インターネット環境さえあれば、いつでもどこでも好きな作品を視聴できるという利便性から、急速に普及しています。その結果、TSUTAYA TVをはじめとする定額制動画配信サービスの利用者数は減少傾向にあります。
NetflixやAmazon Prime Videoなどの大手動画配信サービスは、膨大な作品数と充実したラインナップを武器に、利用者を獲得・維持しています。一方、TSUTAYA TVは、これらの大手動画配信サービスと比べると、作品数やラインナップにおいて劣勢でした。そのため、利用者を獲得・維持するのが難しかったと考えられます。
【TSUTAYAの今後の展開】
CCCは、TSUTAYA TVの終了後も、直営店舗を中心にレンタル事業を継続していく方針です。また、蔦屋書店やTポイントなどの新規事業にも注力し、新たな収益源の確保を目指します。
直営店舗では、店内のレイアウトや品揃えの見直しなどを行い、新たな顧客層の開拓を目指します。また、蔦屋書店やTポイントなどの新規事業を強化することで、レンタル事業以外の収益源を拡大していきます。
【レンタルショップ業界や定額制動画配信サービス業界の今後】
レンタルショップ業界や定額制動画配信サービス業界は、今後もさらなる厳しい状況に置かれることが予想されます。生き残るためには、動画配信サービスとの差別化を図り、新たな顧客層の開拓に取り組むことが重要となるでしょう。
動画配信サービスとの差別化を図るためには、以下の取り組みが考えられます。
- 専門性の高い品揃え
- レンタルだけでなく、販売やイベントなどの付加価値を提供する
- 地域密着型の店舗展開
また、新たな顧客層の開拓のためには、以下の取り組みが考えられます。
- 子育て世代やシニア層をターゲットとしたサービス
- ビジネス向けのサービス
レンタルショップ業界や定額制動画配信サービス業界は、今後も生き残りをかけた新たな取り組みが求められるでしょう。
【まとめ】
TSUTAYA TVの終了は、動画配信サービスの競争に敗れたことを象徴する出来事となりました。今後、レンタルショップ業界や定額制動画配信サービス業界は、さらなる厳しい状況に置かれることが予想されます。生き残るためには、動画配信サービスとの差別化を図り、新たな顧客層の開拓に取り組むことが重要となるでしょう。
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